⑤【素材のお取扱い上の注意・お手入れ方法】 木製品のお手入れについて
木製品のお取扱いの際の注意事項
- 直射日光を避ける
木材は紫外線(直射日光)にさらされると日焼けしたり、乾燥し反りが出てくる問題が起こる場合があります。変形、変色、製品強度を劣化させる原因となります。直射日光を避けて設置してください。 - 放熱器具を近くに置かない
放熱器具(ストーブ)など、直接高温になるもののそばに設置すると、接着剤のはがれ、乾燥によるひび割れの発生、塗装面の変色、剥離の原因になりますので避けてください。 - 天板の上に置く際のご注意
高温のものを天板の上に置くと、内部の接着剤がはがれる原因となったり、天板の表面が著しく劣化することがあり、塗装被膜の一部が白くなる場合があります。高温のものを置く際は耐熱の敷物を使用してください。このとき、雑誌や新聞を敷かないでください。インクが熱で溶けて紙が天板表面にはりついて取れなくなってしまいます。
水濡れしたコップなどを長い間放置しておくと、白い輪ジミの原因になります。
食器等の底がざらついたモノを直接置いて引きずると、傷つける恐れがありますので十分に注意してください。 - 温度・湿度差の激しいところに置かない
湿度の高い環境に長く置かれると木が膨張して変形したりカビが生えやすくなります。通風と換気を行ってください。木材は水分の出入りによって収縮膨張を行い、それによって若干ながら寸法変化を生じます。木製品の反りや割れの根本原因はここにあります。特に冬季は、空気が乾燥しています。ここで暖房をいれるとますます湿度は下がりますから木材は縮みます。特に無垢材の家具は湿度の影響を受けやすく、ヒビ割れしたり変形してしまう恐れがありますので十分に注意し
てください。
日常のお手入れ
普段はまめに柔らかい布で乾拭きをするか、水を固く絞った柔らかい布で拭いてください。ものをこぼしたり汚してしまったらすぐに拭き取るよう心がけてください。強く拭きすぎたり、消しゴムで汚れを落とそうとすると、部分的に表面のツヤが増したり、すりキズが付く場合がありますのでご注意ください。
つや消し塗装の家具に家具用ワックスを使うと、色ムラになってしまう場合があるのでご注意ください。
また、特に乾燥が気になる場合は、加湿器のご使用をおすすめします。湿度は40~60%ぐらいに保つのが適切です。
つや消し塗装の家具に家具用ワックスを使うと、色ムラになってしまう場合があるのでご注意ください。
また、特に乾燥が気になる場合は、加湿器のご使用をおすすめします。湿度は40~60%ぐらいに保つのが適切です。
汚れてしまった時
- 毎日の使用による汚れ
毎日の使用で少しずつついた汚れは、若干量の中性洗剤を混ぜた(3%~5%位)ぬるめのお湯で拭き取った後、きれいな水を固く絞った柔らかい布で拭き取り、乾拭きしてください。漂白剤やシンナー、ベンジン類などは使用しないでください。食器棚などのガラス扉をクリーナーで拭く場合は、木製枠にクリーナーをつけないよう注意してください。塗装が剥がれたり、変色する場合があります。 - マジックなどの汚れ
ぬるめのお湯で薄めた中性洗剤に柔らかい布を浸し、繰り返し拭き取ります。シンナーやベンジンなどは使用しないでください。特にラッカー塗料は色落ちしてしまうので注意してください。マニキュアの汚れは落とせません。
家具専用の洗剤をご使用の際は、その取扱説明書にしたがって、塗装に影響がないか、シミができないかを十分に注意してご使用ください。
オイルフィニッシュの木製品のお手入れ 1年に1~2回、専用オイルをすりこむ
オイルフィニッシュは木の風合いを長く楽しむために植物油を主成分とする塗料を木に染み込ませた仕上げですから、表面に塗装膜がありません。木の風合いを長く楽しむために丁寧にお手入れしてください。ツヤを永く保つために、1年に1~2回くらい専用のオイルを擦り込みます。柔らかい布にオイルを少量染み込ませ、擦り込んだ後、別の布で乾拭きしてください。
自然塗料は空気酸化によって 固まるオイルを主成分としており、塗布後べとつきがなくなるまで数日を要することがあります。
※木材専用のオイル(ワトコオイルなど)はホームセンターなどでご購入いただけます。
※ご使用後のオイルを含んだ布等は、そのまま積み置いたり放置しますと自然発火する恐れがあります。重ならないように乾かして、お取扱い下さい。布等を廃棄する際は十分に水に浸して処理して下さい。詳しくは製品の取扱説明書をご覧ください。
自然塗料は空気酸化によって 固まるオイルを主成分としており、塗布後べとつきがなくなるまで数日を要することがあります。
※木材専用のオイル(ワトコオイルなど)はホームセンターなどでご購入いただけます。
※ご使用後のオイルを含んだ布等は、そのまま積み置いたり放置しますと自然発火する恐れがあります。重ならないように乾かして、お取扱い下さい。布等を廃棄する際は十分に水に浸して処理して下さい。詳しくは製品の取扱説明書をご覧ください。
オイルフィニッシュの木製品が汚れてしまった時
- 毎日の使用による汚れ
毎日の使用で少しずつついた汚れは、若干量の中性洗剤を混ぜた(3%~5%位)ぬるめのお湯で拭き取った後、きれいな水を固く絞った柔らかい布で拭き取り、乾拭きしてください。シンナー、ベンジン類などは使用しないでください。 - マジックなどの汚れ
生地仕上げに近い状態なので、マジックなどの汚れや傷がついてしまったら目のこまかいサンドペーパー(#400~#600くらい)で木目に沿って丁寧にやすりがけをし、オイルを擦り込みます。周囲との色むらに気をつけながら、うすく伸ばして拭き上げてください。