FLACE MAGAZINE
当社取扱いメーカーTHONETの第三弾として、BAUHAUSとTHONETの関係についてご紹介いたします。
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BAUHAUSとTHONETの関係
1922年以降、BAUHAUSでは近代的な家具が数多くデザインされました。そうした中で建築家のマルト・スタムは「空気の上に座る」というコンセプトの基、スティールパイプを用いてカンティレバーチェアの開発を始めました。しかしこの当時、スティールパイプは最先端の素材であり、加工する技術は確立されておらず、試作に苦労をします。そこで世界的に優れた曲木技術をもっていたTHONETに技術開発協力が要請されます。THONETにとっても容易なことではありませんでしたが、試作製作に成功し製品化されました。
これをきっかけにBAUHAUSで開発された数多くの斬新なアイディアがTHONETによって具現化され、数多くの名作が生まれました。
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建築家マルセル・ブロイヤーも、1920年代半ばにスティールパイプ家具開発に挑戦した人物のひとりです。
1928年、トーネットとブロイヤーの間でスティールパイプデザインに関する契約が締結され、カンティレバーチェアB32とB64(現THONETモデルS32・S64)、カンティレバーラウンジチェアS35など、多くのスティールパイプ家具コレクションが発表されました。 THONETは、早い段階でスティールパイプを革新的な素材であると感じ、BAUHAUSを通じて、ルートヴィヒ・ミース・ファン・デル・ローエ、マルト・スタム、ル・コルビュジエなどの当時の前衛的建築家とデザイン契約を締結しました。


第二次世界大戦後、スティールパイプは曲げることができると同時に、弾性と強度に優れた素材であり、家具材料としてますます人気が高まりました。BAUHAUS時代のTHONET製スティールパイプ家具は、材料の堅牢性、優れた技術力、ミニマリストデザインにより、次世代にも刺激を与えるロングライフプロダクトの象徴になりました。発表以来、ブロイヤー、スタム、ミース・ファン・デル・ローエのオリジナルデザインプロダクトは、THONETで生産されています。
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このたびの新型コロナウイルスに罹患された方々と、感染拡大により生活に影響を受けられている地域の方々に心よりお見舞いを申し上げますとともに、一日も早い回復と終息をお祈りいたします。
 


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