FLACE MAGAZINE
当社FLACE商品の生産拠点について3回に分けて、ご紹介しています。
【 FLACEの家具は国内生産のMade in Japan 】Vol.2 飛騨高山・福山 編
FLACEカタログのオリジナル商品は木製品・金属製品問わず全て日本国内製造のMade in Japanです。
ファブレスメーカーの当社は生産工場を持たないために、国内の各生産拠点での商品品質や性能に見合った生産ラインを有する国内各家具産地の提携工場にて生産を委託しています。
国内家具産地にはそれぞれ特色がある工場が地場産業として地域の経済に貢献していますが、弊社も地域活性化や地方創成のお手伝いが出来るように、全国9工場(北は山形から南は大分)にて、それぞれのスタイルに合った加工技術を用いて高品質な商品の生産を委託し、お届けしています。 
家具大工と家具産地の成り立ち、Vol.1 山形・桐生編こちらをクリックしてください。
Vol.2_FLACE_top.jpg
[ 生産拠点の紹介 ]
Vol.2では、飛騨高山家具産地と備後福山家具産地の伝統と特性をご紹介致します。
E_hida1.jpg
飛騨高山・古い町並(国選定重要伝統的建造物群保存地区) 
[ 飛騨・高山家具産地 ]
飛騨・高山には、古代の平城や平安の造都という国家事業に活躍した「飛騨の匠」と総称される、木づくり文化と伝統があります。
伝統とは、それぞれの時代の技術革新の集積であって、その軌跡が歴史と伝統を創ってきました。
当時は生糸生産が主産業であり、木材は素材生産が主で、加工産業は家内工業的なものがほとんどでした。飛騨地域一円に自生していたブナ材は雑炭か下駄の歯の材料での利用しかされていませんでしたが、1920(大正9)年、大阪で西洋の曲げ木技術を学んだ技術者が高山を訪れ、曲げ木家具の話を聞いた町の有力者たちが、ブナ材に代表される豊富な森林資源と「飛騨の匠」の技術を家具に活用し、西洋家具製作が始まりました。

<飛騨・高山家具産地では1工場で製作しています>
E-SAPHIR.jpg
■SAPHIR(サーフィル)/ 他2アイテム製作
E.jpg
飛騨・高山工場(主に脚物家具)
F_setouti1.jpg
瀬戸内・しまなみ海道   
[ 備後福山家具産地 ]
備後家具の「府中家具」は300年の歴史と伝統に培われた全国有数の高級家具の産地です。1700年頃(宝永年間)に内山円三が大阪から箪笥の
製法技術を学び帰ったのが始まりとされています。大正時代になると職人数も増え、市内には百数十軒もの箪笥職人が軒を連ね、ノミやカンナを使う音が絶えなかったと云います。
府中で桐箪笥や桐細工に、その南の福山では福山家具や福山琴、そして松永で松永家具や松永下駄が生まれました。
そしてこの地の気候が瀬戸内海式気候という天日乾燥には最高の気候で良質の木材を生成できました。 ただ国内の他の産地と違い木材はそこまで多く産出できないことから加工でカバーしてきたため、その技術が発達していった側面があります。
木製家具製造業が一大産地を形成している備後地方においても、昭和30年代の大量移出時代を牽引した婚礼家具業者グループと、特殊技能を生かした別注家具グループとにわかれて、それぞれ発展してきました。
その後、急速に広まった生活様式の洋風化・個性化は、高級家具の需要増大をもたらし、伝統的な技術をもとに作られた製品は、その品質で備後の家具業界の一翼を担うまでに発展しました。

<備後福山家具産地では1工場で製作しています>
RELKO-S.jpg
■RELKO-S(レルコ) / 他4アイテム製作
F.jpg
備後福山工場(主に脚物家具)

【問い合わせ】
エース物産株式会社 フレイス インテリア ディビジョン
TEL 03-6550-9212
https://flacedesign.com/