THONETについて



THONETの歴史。それは椅子の歴史。
1819年、ミヒャエル=トーネットがドイツのボッパルトに小さな家具工場を設立したことから、その歴史は始まりました。その成功は、多くの革新的な要素が相互に作用し合った結果として生まれたものでした。

そのきっかけとなったのは、1850年代に確立された木材を蒸し加工する曲木技術です。これにより、従来は職人が1つ1つ手作りしていた家具の製造に、マスプロダクションの革命をもたらしました。これにより製品の大量供給が可能になり、劇的なコストダウンが実現しました。
また、道具としての機能を追求し、それまでにないシンプルな形状を生み出しました。このシンプルさは機能美=インダストリアルデザインという新しい概念を創出したのです。この軽量で丈夫、かつ美しい家具の登場により、レストランやカフェ、豪邸から一般家庭に至るまで、インテリア空間の常識が一変しました。
さらに、一度に低コストで大量輸送が可能な「ノックダウン方式(分解方式)」も導入されました。これは、ヨーロッパ全土に広がる工場と世界中の マーケットを結ぶ画期的な流通システムとして機能しました。当時の日本がまだ江戸時代であった頃、THONET社は世界最大規模を誇るグローバルな家具メーカーへと成長を遂げました。

こうして、THONET社は家具における近代産業の歴史に新たな扉を開いたのです。
